おおたかの森小中学校

屋外デッキ

将来の大きな生徒数の増減に対応する【流山市立おおたかの森小・中学校】

千葉県北西部の流山市は“つくばエクスプレス”が開業したことで都市開発が進み、子供の数が増えていることもあり2015年4月、新たな小・中学校が開校しました。地域交流センターやこども図書館も併設する、延床面積22,000㎡の大きな公立の学校です。建物は学校建築に多くの実績を持つ建築家の設計で、私たちは先行する立川市立第一小学校を含め、同じ建築家の二つのプロジェクトに並行で取り組むことになりました。私たちはこれまでその建築家の多くの案件に携わり、過去の成功モデルをリピートしないことを知っています。この建築家が二つの学校の異なる点をどのように考えているのか、その計画に私たちはどのようなマテリアルを提案しなければならないか、打ち合わせをと提案を重ねました。納材したのは本案件向けに特注で製作した単層集成フローリングと特注色の再生木デッキです。それらは、建築家のこだわりに技術系床材商社のこだわりでお応えしたフローリングとデッキでした。

教室

【教室・共有部の床】明るい色の天然木・耐久性に富むローコストな単層フローリング

教室・共有部などの一般部のフローリングに対する建築家の要望は、明るい色合いの天然木で、節がなく、長期のタフな使用に耐えうることが基本与件でした。立川の小学校に比べると数量が多く、更なるコストコントロールが求められました。私たちは与件分析に基づいて、素材と工場の選定・サンプル製作・品質検証を行いながら徐々にターゲットを絞り込み、段階を追って建築家へのマテリアル・プレゼンテーションを行いました。その結果、私たちが納材したのは、高耐久塗装を施した7,500㎡のラバーウッドの木質単層集成フローリングです。
【床材の詳細】15×150 木質ラバーウッド単層集成フロアー セレクト品 高耐久仕様 海外JAS工場認定製品

特注色デッキ

【屋外用デッキ】室内と連続性を持たせる案件特注色

建物のほとんどの開口部には全面開放できるアルミ折り戸が採用されており、開口部を通じて室内とオープンデッキの連続性を持たせるため、フローリングと同系色の再生木デッキが求められました。廃棄プラスチックを原材料とする再生木デッキは、特注色、とくに明るい色合いの調色は容易ではありません。製造には相応の顔料を使用しますが、フローリングの着色塗装とは異なり、濃い色合いは出せても明るい色合いは原材料に含まれるランダムな色素が邪魔をして思うような色を出しにくい特性があります。私たちは、計画するフローリングが施工段階で変更される可能性も当然視野に入れています。どのようなフローリングに変更になっても、同系の特注色に関して、計画段階で様々なことを明確にしておかねばなりません。出来ることと出来ないこと、納期・コストコントロールも含め、建築家への提案には大きな責任が伴います。その結果、私たちが納材したのは、案件特注色の6,100㎡の再生木デッキです。
【デッキ材の詳細】25×145 木材・プラスチック再生複合材 案件特注色

渡り通路

実際にあったエピソード

竣工直前、外構工事が進んでいる時期の出来事です。現場から当社に急ぎの追加注文が入りました。在庫を確保し、急いで運送便を手配し、荷受けの工事担当者に納材連絡をしました。納材当日、ドライバーから多少怒ったような電話が入りました。
「東京工営さんからもらったFAX見ながら納材に来たんだけど、学校なんかないよ。しっかりしてくれよ!」…
営業担当者:「その建物、学校なんですけど…」
ドライバー:「ええ!?」